実験的な音楽シーンで注目を集める現代音楽のアーティスト。典礼音楽やドローン音楽の要素を持つ作品で知られ、高い音楽性と独自の作曲手法が特徴的。聖歌隊とのコラボレーションや、洗練された音楽的アプローチで、単なる実験音楽を超えた深みのある作品を生み出している。
※ AIによる解説文(β)です。当サイトの内容を参照して、独自の解説文を構築していますが、内容に誤りのある場合があります。ご留意ください
今日の一枚:Kali Malone - All Life Long
https://kalimalone.bandcamp.com/album/all-life-long
堂々たる傑作だった。聞いているうちに、凡百のドローン〜アンビエント作品と、一部の傑作を分けるものって、一体何なんだろうと、何周か目の疑問に立ち返っていた。はっきりと、明確に言語化しようとすると全くわからないのだが、自分で作っていると薄っすらと気付かされるものがあって、その基準に照らし合わせるとあの『PERFECT DAYS』で写真を破り捨てる主人公・平山のような心持ちが自分の中にも滾ってくるのを感じる。アンビエントって、作るの簡単。でも、その「作るの簡単」って、一発勝負とほぼ同義なんですよね。だから、最初に持っていたプランが如何に強くて、一貫性があり、それをプレイの中で肉体に落とし込めているかが重要なのかな、と思う(ちょっとだけ言語化出来たかもしれん)。あとは、アイディアの強さ、になるよね。
本作は、明らかに典礼音楽としてのコンポジションがベースにあって、実験的な要素よりも、その佇まいにこそ重要な指針が宿ってる、そんな音楽に聞こえた。聖歌隊とのコラボレーションもガッチリハマっていて、想像通り、背骨がしっかりとソフィスティケートされた音楽家なのだな、と改めて確認しました。来日公演、行きたかったな…。
夜は、A24制作の『スライス』。ザジー・ビーツ主演で、こんなに緩くて、地に足の着いていないホラーコメディ映画作るんだ…。と悪い意味で驚いたんですが、こういう試みが後の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』とか『ボーはおそれている』に繋がっていくんだな、と思うと、投資って重要だな、と思います。ただ、やっぱ、出来損ないの『ホット・ファズ』、出来損ないの『デッド・ドント・ダイ』という雰囲気は否めない。大物としてチャンス・ザ・ラッパーを呼んできて、話題作りしようとするも、やっぱちょっとキャラとして弱かったな。タイラーだったら適役なんだけどな、の意。